網膜色素変性(もうまくしきそへんせい)
網膜色素変性とは
網膜色素変性は、光を感知する網膜の細胞(視細胞)が徐々にダメージを受ける遺伝性の疾患です。初期症状として「夜盲(暗い場所で見えにくい)」が現れ、次第に「視野狭窄(見える範囲が狭くなる)」が進行します。
数十年かけて徐々に視野が狭くなっていく
網膜色素変性のまぶしさと
「順応」の困難さ
網膜の機能が低下すると、光や明暗の変化に対応する力が弱まります。
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白飛び現象
屋外に出た際、網膜が光を処理しきれず、視界が真っ白に飛んでしまうような強烈な「羞明(しゅうめい)」を感じます。
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明暗差の苦痛
トンネルの出入り口や、建物から外に出る際など、急激な明るさの変化によって一時的に視覚が奪われるような感覚に陥り、これが歩行時の大きな不安や転倒のリスクにつながります。
遮光眼鏡の有用性
強烈なまぶしさを和らげるとともに、明暗の変化に対する「目の慣れ」をスムーズにサポートし、歩行の安全を守ります。
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順応のサポート
特定の波長をカットすることで、急激な明るさの変化による「白飛び」を抑え、眼が周囲の明るさに慣れるまでの時間を短縮します。
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コントラストの強調
まぶしさを抑えつつ、物の輪郭や段差をはっきりさせる効果があります。視野が狭くなっている状況下でも、足元の境界線や障害物が見分けやすくなり、安全な歩行を助けます。
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目の保護と疲労軽減
網膜に有害とされる短波長光を遮断し、常に光にさらされていることによる目の疲れやストレスを和らげます。
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公的助成
厚生労働省より「補装具」として認められており、公費による購入費用の助成を受けられる場合があります。
【監修医師プロフィール】
医療法人新光会 武蔵浦和眼科クリニック 院長
獨協医科大学埼玉医療センター
江口 万祐子(えぐち まゆこ)先生
■略歴
1997年 東海大学 医学部 卒業
1998年~ 獨協医科大学越谷病院(現:獨協医科大学埼玉医療センター)眼科
2008年~ 武蔵浦和眼科クリニック 院長
2021年10月~ 獨協医科大学埼玉医療センター 眼科 非常勤講師
■資格
日本眼科学会眼科専門医/埼玉県眼科医会常任理事/日本ロービジョン学会評議員/身体障害者福祉法第15条指定医/パラスポーツ医/視覚障害者用補装具適合判定医師研修会修了/オルソケラトロジー認定医/日本抗加齢医学会専門医